小さなインテリアショップHOMESを始めてはや15年目。 開店時、最初に紹介したいと思ったものはオケクラフトの木の器でした。 木の豊かな北海道に住みながら、良い木の製品に出会えないことを不思議に思いつつ過ごしていた日々。 そんな時、新聞に工業デザイナー秋岡芳夫氏の木工道具コレクションが北海道に来るという小さな記事を見つけます。 氏が指導した木の食器を作る町があると言う。 これだ! 新聞の切抜きを頼りに、北海道北部の小さな町"置戸町"に車を走らせたのはもう10年以上前のこと。 残念ながら、コレクションは運ばれて到着したばかり。 その一部さえも見る事は出来ませんでした。 ※現在、貴重な木工道具の資料である「秋岡コレクション」は 約20年の年月を経て整理分類され、置戸町「どま工房」に一部を展示されています。 その時に手に入れた「白樺のボウル」。 白樺の皮が器の周りに残った大胆かつ繊細な木のボウル。 この出会いが私と北海道の木を結びつけた原点です。 木のある暮らしは心豊かで優しい。 ご紹介したい物は今もどんどん増え続けています。
暮らしの中にはたくさんの素材があります。 缶や鍋のような金属 ペットボトルや発砲トレイのような樹脂 ウールや木綿のような繊維。 自分の周りを見渡すだけでたくさんの素材が目に飛び込んで来ます。 その中に、木のものがあると少しだけホッとしませんか。 木肌の色と表情、そして形の柔らかさが たくさんの刺激に晒される毎日からそっと開放してくれます。 とても気に入ってはるばる海外からやって来るモノ 地元の作り手さんたちが作り出してくれるモノ。 小さいけれどたくさんのパワーをくれるのです。